賢いオタク生活

何事にも凝り性な成人女性の個人的な日記

従姉妹の結婚式

2つ年上の従姉妹の結婚式に参列してきました

自我を持ってから結婚式に出たの初めてなので、考えたこと・感じたこと忘れないうちに残しておく

(なんかあたしって自他の境界が曖昧で、誰かと自分のこと比べてばっかりで、自意識過剰でほんと恥ずかしい…と思うけど、まずは自分のその恥ずかしい感情に気付いて認めることから始めないと先に進めないと思うから、恥を忍んでやります)

 

・バージンロード、嫌すぎ〜〜!!新婦父がエスコートして新婦を新郎に渡すところ、本当にあり得ない これが感動的なシーンとして認識されていることが怖い 「子供の頃ぶりにお父さんと手を繋ぎ…」みたいなナレーションも居心地が悪かった

 

・誓いの言葉でふたりが「ひとりなら通りすぎてしまうようなささいなことを、ふたりでなら立ち止まって大切にすることができる(ざっくり)」みたいなこと言ってて、あたしがやりたいのって、これじゃん・・・になった

 

・新郎の好きなお菓子は私と同じく源氏パイらしいので、招待状の返事で源氏パイについて言及したところ、従姉妹から「招待状のメッセージで源氏パイに触れていたのは(こなもの)ちゃんと(こなもの母)さんだけです」と言われウケた

 

・新婦親族一同で新郎に会っていなかったのは私だけだったので、新郎は一目見てすぐに私のことを認知し、「(こなもの)ちゃーん!初めまして!源氏パイ🫶」つって近づいてきてガチで陽気だった

 

・お色直し退場の際、従姉妹は弟とおばあちゃんと共に退場したのだけど、そのときの弟(私からするとこちらも従兄弟 ちなみに同い年)が全くの別人 というかすごく大人に見えた 年の近い姉が結婚するのってどんな気持ちなんだろう 私の兄も全員結婚しているけれど、当時の自分はまだ中高生で何も分かっていなかった

新郎も2人の弟にエスコートされて退場した 3人揃ったタイミングでBGMがだんご三兄弟になり会場は大爆笑、3人はゲラゲラと笑いながら退場していった 私も3兄妹だけど全然仲良くないからあんな雰囲気には絶対ならないだろうな…と思って羨ましかった

 

・お色直しで登場するとき、扉が開くや否や新郎新婦がウクレレPUFFYを弾き語りしながら登場し、陽気だった

 

・なんで新婦ばっかり手紙読まされるんだ

 

・従姉妹が両親に宛てた手紙を読み上げたのを聞いて、私は自分の両親に対してこんな風に感謝を述べられるだろうか…と暗い気持ちになった 感謝しているし、愛しているし、愛されているけれど、恨み言の方がたくさん出てきてしまう 私が幼いんだろうなぁと思う

 

・なんで女ばっかり名字変えるんだ

 

・親族ながら、従姉妹に対して叔父が父親で羨ましいなと思った 叔父と母はきょうだいなのに何がこんなに違うんだろうと思ったが、すぐにそれは男女の育てられ方の違いによるものなのだと気づいた

叔父は親ではないが、幸運なことに親戚ではある 親戚だからこそこんな風に好きでいられるのかもしれない

 

・同じテーブルに座った従姉妹の祖母(母の弟の妻のお母さんなのでほぼ他人 自分がものすごく幼い頃に会ったことがあったらしいが、全く記憶になし)とずっとお喋りしていた 今年88歳になるのにありえないほど元気で、健在しているほぼ同い年の自分の祖父母はもう身体機能も認知機能も低下していてまともに喋ることができないので、あまりに話が通じて感動してしまった 私がどの関係性にいる誰なのかも分かったうえで話せていることが奇跡だった

私のことを気に入ってくれたようで、駅まで迎えにいってあげるからうちに遊びにいらして、 と言ってくれてとても嬉しかった 着物を着ていた私の体調をずっと気遣ってくれた ほぼ他人なのに

話すこと、言葉遣い、身なり、全てが美しかった あまりに私の知っている88歳と違い、何なら自分の両親の方が老いて見えるほどだったので落ち込んでしまったが、叔父が「年はみんな同じように重ねていくけれど、『老い』にはものすごく個人差がある」という話をしてくれた 25歳の今も他人と比べて自分は…とウジウジしてしまうので、老いてもなお個人差があるということが、救い*1でもあり、高齢になっても他人と比べてウジウジしている自分を想像して恐ろしくなった まあウジウジするよりも先に何が何だかわからなくなってしまいそうな気もする

 

・新郎のお母さんのスピーチで泣きかけた 自分の親戚だと「それに比べてウチは…」のモードになりやすいけど、他人だから泣けたのかも それもどうなんだ

 

・自分の父が新郎の両親にしきりに「新郎の弟さんをぜひ娘にやってくださいw 嫁の貰い手がなくてw」と言っていて本当に本当に本当に嫌だった 私がこれまで言ってきたことが何も理解されていないことが分かって悲しかった 本人は私に対して直接結婚を催促しないことで気遣っているつもりなのだろうけど、冗談でもやめてほしかった

だけど両親が私に対して結婚を望んでいることは火を見るよりも明らかであり、今日披露宴を同じテーブルで過ごして、あまりにもそれが痛かった

両親は私の幸せを望んでおり、その出力方法として「結婚してほしい」にたどり着いているのだろうと思う(思いたいだけかも…)

従姉妹の結婚式はわかりやすく幸せで、幸せの模範解答みたいだった

わかりづらいかもしれないけど、私も今幸せなんだけどな

 

・わかりやすい幸せを素直に選べる人と、それを祝福する人たちが羨ましかった

前日のホテルで「大豆田とわ子と三人の元夫」の2話をぼんやり見ていて(結婚式前夜に離婚した人の話を見てしまった…)、三人目の元夫の慎森が「子供の頃からイベントが嫌いだった クリスマスも節分もみんなが楽しんでるものに居場所がなかった 『あいつら何はしゃいでんだ』って言って隅の方で悪態ついてた でもね 彼女との結婚式だけは幸せだった」って言ってたのを思い出して時差でくらった

わかりやすい幸せに悪態をつきたくなる気持ちと同じくらい、わかりやすい幸せへの憧れの捨てきれなさと、誰かのためにわかりやすい幸せを選びたくなる気持ちがある

 

 

 

*1:○歳になったらみんなああなっちゃうんだ…あと何年…みたいな気持ちがあるから